ホームページは単に作成して公開するだけで終わりではありません。
日々の更新やメンテナンス、セキュリティ対策が必要であり、それを包括する「ホームページ保守」は、サイトを安全かつ成果に繋がる運用をするために欠かせない工程の1つです。
今回は、「ホームページ保守」という目にみえる成果がなく、わかりづらいと思われがちな内容を、どのようなポイントを押さえておくとお得に運用ができるのか、何にどんな費用が掛かるのか?運用のサブスク費用をどうしたら押さえられるのかを徹底的に紹介していきます。
ホームページ保守が必要な理由
ホームページの保守をしていないとせっかく作ったホームページが視聴できなくなった。
ホームページに人が来てくれたのに、崩れておりすぐ離脱されてしまった・・など
さまざまな弊害がありますので、下記のポイントを押さえご自身のビジネスに合っている運用方法を是非選んでみてください。
1.セキュリティリスク – 個人情報漏洩で信頼を失うかも!?
ホームページって、公開すればそれで終わり…なんて思ってませんか?
実は、保守を怠ると、CSM・使っているプラグインツールなどが更新されていき、放っておくと
セキュリティが甘くなってしまうんです。その結果…
- 顧客情報が漏洩するリスク:名前やメールアドレスだけじゃなく、場合によってはクレジットカード情報まで流出。
- ハッキングされて改ざんされると、あなたのサイトがウイルス配布サイトになってしまいます。
→ 結果的に「この会社ヤバい」と思われて、顧客も信頼も合わせて全部失うことになりかねません…!
2. ブランドイメージの低下 – せっかくの訪問者がガッカリ…
ユーザーは最新(ホームページの運用)情報やスムーズな動作(サイトスピード)を期待して訪れてくれています。それが…
- 古い情報やエラーばかりのサイトだと、「この会社、やる気あるの?」と思われてしまいます。
- ページの読み込みが遅いと、イライラしてすぐに他社サイトへ移動。
→せっかく興味を持ってサイトに来てくれた ユーザーに不満を与えると、せっかくのビジネスチャンスが台無しです!
3. 機会損失 – サイトが見れないとせっかくサイトを作っても効果がゼロ
サーバー障害やメンテナンス不足でサイトが表示されない…
- 「今すぐ問い合わせたい!」と思っているお客様を逃してしまいます。
- ECサイトなら、1分間の停止でも数万円~数十万円の売上損失が発生する可能性。
→一度離れたユーザーはもう戻ってきません。
結論:保守は「費用」ではなく「投資」です。予算をかけられない場合、保守管理をするにあたり
ホームページ保守を怠ることは、ビジネスの基盤を脅かす重大なリスクです。逆に言えば、適切な保守を行うことで、セキュリティや信頼性を担保させ、顧客体験の最大化を目指すことができます。ウェブ環境が当たり前になった昨今ホームページをしっかりと整備し、ユーザーの体験を高めていきましょう。
ホームページの保守・管理とはどんなことを行なってくれるのか?
保守管理のメインとしては、大きく分けて下記の4です。
ホームページの保守管理とは、せっかく作った「ホームページ(家)」をしっかりと使い続けられる形で前述したリスクから守るべく、
保守運用していく事を指します。
▼WEBサイトの制作/運用会社が行う保守運用について
・ドメインの保守
・サーバーの保守(DNS管理含む)
・ホームページの保守/SSL証明の管理・更新
・ホームーページの運用
まず簡単にWEBの概要について紹介していきますね。
▼ホームページが表示される際のイメージ
上記の図は、「ホームページ」・「ドメイン」・「サーバー」をわかりやすく例えたものになります。
まず家を建てる時に必要になってくるのが、土地です。そして土地の上に家を建てる事により住所が必要になりますので、住所を設定していくイメージだと思っていただければと思います。
通常は、「サーバー」を契約した上で「ホームページ」の作成を進めていきます。またホームページの作成が終了したタイミングでユーザーに来てもらう必要があるので、ブランディングに沿った「ドメインを設定」していきます。
それでは、運用の話に移っていきますね。
ドメインの保守
※国内最大級のドメイン公式登録システム_お名前.com公式サイトより引用
ドメインは年単位で契約更新が必要です。更新を怠ると、第三者に取得され、使用される可能性もあります。
ドメインについては、特に取得後は契約期間を管理することがメインの内容となります。
初期のドメインの取得は少し複雑なのですが基本的にこちらは自社で管理しておくことで今後ホームページを別の業者に頼む際に下手に縛られる事がないの為おすすめです。
サーバー関連の保守/DNS管理
※国内シェアNo1 レンタルサーバー提供_X Server 公式サイトより引用
障害対応: サーバー停止やネットワークエラーに対して即時対応します。
セキュリティ対策: WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)の導入やログ分析で不正アクセスを防止することに従事します
バックアップ: 万が一の場合に備え定期的なデータバックアップを行います。定期的に更新されたデータを保存することで最新の状態での復元を可能にします。バックアップスケジュールを策定し運用を行なっていきましょう。
ウェブサーバーやメールサーバー:サーバー管理と共に合わせて管理・更新対応を行います。
ホームページの保守/SSL証明の管理・更新
※国内最大のCMSツール_WordPress公式サイトより引用
システムバージョンアップ対応:日々アップデートされていく PHPやMySQLのバージョンアップへの対応。
セキュリティ強化: WordPressであればセキュリティプラグインのインストール、複雑なパスワード設定や不要データの削除を行い常に最新状態に保ちます。
SSL証明書契約更新: SSL証明書は基本的に1年ごとに更新が必要です。更新を怠ると、ブラウザで検索した際に「安全でないサイト」と表示されユーザー離れ・通信が暗号化されない為、、個人情報の流失につながる恐れがあります。
基本的に古い情報・更新されていないプラグインツールなどをファイル内に残しておく事は控えるようにしましょう。
ホームーページの運用
基本的に、WEBサイトが崩れている、古い情報が掲載されていると一瞬でユーザーの信用を失ってしまいます。
ホームページの運用では基本的に下記のような対応を行います。
ホームページのニュースの更新/ブログの更新:ホームページをに常に最新情報を掲載する事で、生きているホームページを表現します。
ホームページが崩れた場合:ホームページの修正を行います・不具合・レイアウトの大幅な変更により都度費用が発生する場合も。
UI/UXの改善:最新の情報にホームページをアップデートする度に適切なレイアウトに変更を行います。
保守管理の費用相場
保守管理の費用の目安
ホームページ保守にかかる費用は、サービス内容や制作・運用会社により異なりますが、以下が一般的な相場です。
昔は、ドメインとサーバーを自社のものを使い、保守を高額で請求し契約を縛り長期間継続させている会社も多く存在しました。
しかし、情報の透明性と共に下記のような料金形態が一般的となっております。
月額料金 | 内容 |
5,000円以下 | 最低限のドメイン・サーバー費用のみ。(実費請求_制作会社自体の売上は無し」) |
10,000~30,000円 | 標準的な保守サービス。古いバージョンの更新、セキュリティ対策 ホームページの修正作業・システムエラーについては基本有料での対応。 |
30,000円〜100,000円 | WEBサイトの上記の紹介した内容を全て含む|修正・システムエラーについては一部有料 |
100,000円以上 | ウェブコンサルティングを含んでいる場合も、上記紹介した内容を全て含む |
基本的に、その会社の方針によってWEBサイトの運用費というのは大きく変わる事が多いです。
実際素人にはわかりづらい箇所が多いので、あまり作業量が無いが高額な費用が取られ続けているという事実も大変多いです。
WordPressとWixの保守管理の比較について
少しここで、今までの保守管理内容が9割不要になってくる「Wix」についてご紹介します。
ホームページの保守管理について、「WordPress」と「Wix」には大きな差があります。
基本的に、「WordPress」では自社側で全てセキュリティ・運用を管理しなければならない項目を「Wix」の場合では全てWixのサービスを提供している本社が行なってくれます。
例えば、HPを作成した時点で、「SSL証明」は標準装備、Wixのサーバーば全世界に200箇所程有りそのサーバーにリスク分散させた状態で運用をスタートすることができます。Wixでは「AWS(Amazon Web Services)」を標準利用しておりセキュリティはまず最高品質です。仮にサーバーがダウンしても復元用バックアップが常に最新の状態かつ、複数の場所に保管されている為データが消える、サイトが見れなくなってしまう心配は99.99%ございません。また、Wixでサーバーダウンをした事例は上がっておりません。
100%のセキュリティはこの世に存在しませんが、24時間365日体制で監視し、サイトやデータ、顧客の安全を守るために、常に対策をアップグレードしています。脅威の予防、検知、対応のための多層防御システムと24時間体制でシステムを積極的に監視するチームが存在します。
保守作業 | Wix | WordPress |
ドメイン管理 | Wix内で取得可能 独自ドメイン無しでも公開可能 | 必要(ユーザーが契約・管理) |
サーバー管理 | 不要(Wixが全て対応) | 必要(ユーザーが契約・管理) |
セキュリティ対策 | 自動更新(Wixが提供) | 必要(プラグインや設定が必要) |
SSL証明書の更新 | 標準機能(Wixが対応) | 必要(手動更新が一般的) |
システムアップデート | 不要(自動的に最新状態) | 必要(WordPressやプラグインの更新) |
バックアップ | 自動保存・サイト複製可能 | 必要(プラグインや手動設定) |
「保守・管理」にて紹介してきた内容を自社内で行うとなるとWordPressのインフラエンジニアを雇うとなると少なくとも30万円/月間
外注を行うとコミュニケーションコスト+5万円/月間程かかってきます。
Wixを利用すると、無料プランもあるので、無料でも利用可能。有料プランに登録した場合でも2,600円/月額〜基本のセキュリティの高く保守管理・運用がし易いホームページ運用が可能です。
それではなぜ保守管理が大変なWordPressを利用するのか?
▼世界のCMSのシェアを比較した表
全世界のCMSのシェア率を比較してもやはり、WordPressが圧倒的な人気を誇っています。
しかし、2022年には60%のシェア率を誇っていたWordPressも徐々にシェアを下げています。
WordPressが人気な理由は「結論」先行者利益です。
ホームページがまだ一般化されていなかった時代に、無料でも知識があれば作れるWordPressが普及しました。
ローンチを皮切りに、世界中で見られているホームページのほとんどが「WordPress」に置き換わっていきました。2000年だい中盤国内では約80%のシェアをWordPressが誇っていました。
ノーコードツール「Wix」(コーディングが不要でドラッグ&ドロップでサイト作成ができる)の普及が2016年と後発だった為、今でもWordPress人気が続いている状況です。
しかし、近年も「WixはSEOが弱いのでは無いのか?」「デザインの制約が多いのではないか?」とお客様から数々お声をいただきます。
2025年、現在のWixは上記のような心配は一切有りません。
SEOについては、対策をおこなうことで希望のキーワードで上位表示することができますし、デザインについては、弊社の制作実績をご覧いただけますとご安心いただけるかと思います。
ホームーページ依頼先の選定
依頼先の選定については、基本的に制作をお願いした会社に一貫してお願いする事がおすすめです。
その理由としても、制作をお願いした理由があると思いますので、同じ価値観・ビジネスモデルを理解してもらいどこがリスクか、どこがマネタイズポイントなのかを理解している会社さんの方が安心かと思います。
また制作してくれた会社と運用の会社を分けてしまうと、後々管理・更新が大変になってしまうのであまりお勧めできません。